自分ができなかった…

がんばるレンちゃん

 「ママ、ボク、がんばるから」
 レンちゃんは、ママが喜ぶようにがんばる子どもです。
 「レン、なぜ、できないの?」
 レンちゃんは、体操を習っています。
 小さいころから習っているので、比較的、上手にできます。
 中学生でも難しい側転はできます。
 今、挑戦しているのは、バク転です。
「レン、踏み込みが足らないんだよ」
「手のつく位置が悪い」
「勢いが足らない」
「怖がってはダメ」
って、ママは家に帰る自動車の中で、レンちゃんに話します。
 レンちゃんは、ママの言うようにやってみようとします。
でも、なかなかうまくできません。
 何度も何度も失敗しながら、練習しています。
 ママの期待するように、頑張っています。
 でも、うまくいきません。
 先生に補助をしてもらっていますが、体操が、嫌になっていくのです。
「ママは好きだけど、うまくいかないし、からだは痛いし、ママの言うようにはできないよ」
 体操の習い事に行きたくないので、
「頭が痛い」
「おなかが痛い」
と、言うようになりました。
 それでも、ママは、仮病だと思って
「それくらいなら、我慢してできる」
と、無理に連れていきます。
 ママが好きな、ママに気をかけてもらいたいレンちゃんは、体操練習をします。
 すると、気持ちが入っていないため、けがをしてしまいます。
 「手をけがした」
手は痛いし、大嫌いな病院に行くことになったけど、やっと、公に休めると思ったレンちゃんでした。
「体操行くよ。用意して!」
と、けがをしているレンちゃんに話した時にはびっくりしています。
「えっ」
 けがをして、やっと体操練習に行かなくていいと思っていたからです。
「レン、早く用意して!」
でも、レンちゃんは、行きたくありません」
 もたもたしていると、
「何しているの。あなたをオリンピックに出場させるためだよ」
「ケガをしていたって、見学はできるでしょ」
「早く、行くから」
 しぶしぶ、練習の見学に行くのでした。
 

「ママ、ボク、オリンピック行けるの?」

 ケガが治って、練習に復帰できたレンちゃんです。
 レンちゃんの他に、体操教室にいる同じ年頃の子は、30人ほどいます。
 この体操教室は、過去にオリンピック選手が習っていたこともあって、多くの子どもが来ています。
 ママが、うちの子をこの教室で学ぶことで、オリンピックに出場できるかもしれないという希望をもって、習わせているのです。
レンちゃんは、その子供たちの中では、うまくできる方とは言い難く、どちらかというと、30番目ぐらいなのです。
どんなに練習しても、ママの期待に添えるような状態ではありません。
「がんばりなさい。がんばったら、できるようになるから」
「できないのは、練習が足らないからだよ」「やり方が悪いからだ」
「やる気があれば、何でもできる」
「努力あるのみ」
「練習に次ぎ練習、また練習」

レンちゃんのなやみ

「もうイヤだ」
「ママ、もうできないよ」
「許して、ママ」
「できないことで、ママに嫌われるのヤダ」
 レンちゃんは、ママに言えずに、がんばってしまいます。
 大会に出るたびに、がんばっていますが、希望する得点が出せません。
 「次は、高得点、出すんだよ」
 ママの一生懸命さは伝わってきます。
「この教室に、いっぱいお金をつぎ込んでるんだから、レンには、それに見合うだけの成績を出してもらわないと困るからね」
そして、
「レン、体操には、いっぱいお金をつぎ込んでいるんだからね」
って、レンちゃんの気持ちをがんじがらめにしていきます。
「ママ、これ以上、ボクできないよ」
「ママ、許して!」

イソップ物語「親ガニ子ガニ」

 小さいころに、学校で読んだイソップ物語に、「親ガニ子ガニ」という逸話がありました。
 正確ではありませんが、私の覚えている範囲ではこんなことです。
 よく晴れた青空の朝です。
親ガニの後ろに子ガニが、遅れまいと間を開けないようについていきいます。
親ガニは、子ガニのついてくる様子を見ながら、間を開けないように適度な速さで先導しています。
親ガニは、ゆっくりすぎると、カラスに見つかって、エサにされてしまうので、のんきにゆっくり歩くことはしません。
砂浜が熱くなる今のうちに巣穴に戻らないといけません。
もっと早く巣穴に着きたい、親ガニが、子ガニに向かって、言いました。
「私の大好きな子ガニよ」
「もっと急げないのかい」
「ママ、これ以上、急げないよ」
「もっと急いで、早く戻らないと、脚が熱くなっちゃうよ」
「(しばらく、子ガニを見ながら)あなたは、さっきから見ていると、横歩きしているね」
「そんな横走りをしているから、早く走れないんだよ」
「まっすぐ走れないのかい」
そういって、子ガニを先に行かせました。
それを親ガニは見ながら、
「ダメダメ、まだ横走りだよ」
「ゆっくり、歩いてごらん」
「ハイ」
子ガニは、親ガニの言うように、ゆっくりと歩きます。
「ダメダメ、もっとゆっくり前に進むんだよ」
「もっとゆっくり、もっと、ゆっくり」
「右脚出して」
「次に、左脚出して」
「ママ、右脚が出せないよ」
「どの右脚を出せばいいの」
「ママ、わかんないよ」
「脚を出そうとすると、頭がこんがらがっちゃうよ」
「ママどうしよう」
親ガニは、考えました。
「そうだ。ママがあなたにお手本を見せてあげましょう」
そういって、ママが子ガニの前に立ちました。
「じゃあ、ママがやって見せるから、よく見ておくんですよ」
 親ガニが、いつも自分が走っているように、やって見せました。
「どう、速いでしょ」
「やってごらん」
 親ガニがやったように、子ガニは走ってっっました。
「ダメダメ、そんなのさっきと変わっていないよ」
「横走りでなくて、ママのように前に走らないと」
「・・・」
「ママのように上手に前に進むんですよ」
「最初は、慌てなくていいので、ゆっくりやればいいんですよ」
「・・・」
子ガニは、親ガニに、そのとき思ったことを伝えることにしました。
「ママ、ママは速いけど、横に進んでるよ」
「ママは、今の前走りじゃあないよ」
「えっー」
まさかと思い、もう一度、素早く走りました。
「今のどうだった」
「ママ、今のも横走りだよ」
「もう一回やってみるね」
そういって、もう一度、素早く走りました。
「どう?」
「やっぱり、横走りだよ」
 何度も何度も、ママはやり直します。
 ところが、何度やっても横走りです。
「ごめんね」
「ママもできないことを、あなたにできるように無理強いしていたんだわ」
「今、あなたができることを、精一杯うまくできるように、伸ばしていけるといいよ」
 そう言って、親子ガニは、仲良く横走りで、自分たちの巣穴に向かっていきました。
 朝日は、ニコニコ、親子ガニをあたたかく照らしていました。
 親子で、できることを見つけて、いっぱい伸ばしていこう。
 

子どもにできるかどうか見越しながら要求していく

 ネットで調べてみると、終末の仕方が別のバージョンがあります。
最後の場面で、太陽(神様)が言うのです
「カニは、横歩きでいいのです。それがカニらしくていい」
この逸話は、親ができないことを、子に要求してもできないので意味がないというようにもとれます。
イソップ物語は、エピソードが短いため、作品として盛ろうとすると、どんな教訓にもとれます。
「子は、親の言うようには動かない。親がしているように動く」
といった教訓として、書いてあるものが多いようです。

子育て心理学では、

 今回のエピソードでは、子育て心理学協会が推奨する親の姿として、ストーリーを描いています。
 まず、子どものペースに合わせて、親の歩みを同じにしていることです。
さらに、子どもに寄り添い、子どもの状態を気にしながら、ともに進んでいるところです。
また、子どもの可能性を、伸ばすようにコーチングしているところです。
 さらに、すごいのは、親が、子どもに指摘されて、自分を見つめなおすという点です。
 親が子どもの話を逆ギレせずに、素直に聞き、自分を見つめなおすところです。
親ができないことを、子どもにも要求していたことに気づき、子どもに要求していたことを反省していることです。
どうですか。
ふだん、気づけない自分の子育てに関連ありませんでしょうか。
子どもの可能性は無限です。
しかし、子どもにとって無理をさせていることはありませんか?
そんなことを、思い知らせる強運です。
再度、お子さんが、アップアップとおぼれそうになっているところを、上手に手を貸して、足の届くところから、やり直してはどうでしょうか。

 

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元気でやる気がある…

大好きな乗り物

 「ばしゅ、ばしゅ、でんちゃ、くるま、ちょうぼうちゃ」
 ごうちゃんは、大好きな乗り物を見たままどんどん言っていくのです。
 小さいのに、よく知っていますよね。
 覚えたての乗り物が、目の前をどんどん通っていきます。
 ママは、言いなおさせます。
「ばしゅ、でなくて、バスでしょ。」
「ばす、って言ってごらん」
「ばしゅ」
「ばしゅ、じゃないでしょ。ばす」
「ばす、っていってごらん」
「ばしゅ、ばしゅ、ばしゅ」
「でんちゃ、でなくて、でんしゃ」
「でんちゃ」
「ちょうぼうちゃ、でなくて、しょうぼうしゃ」
「ちょうぼうちゃ」
「ちょうぼうちゃ」
なかなか、言い方が直りません。
ママは、すぐに練習すれば、直ると思って、しつこく、何度も何度も言わせます。
 ママも根気強くごう君に正しい言い方を教えようとしています。
 ごう君も、がんばって言おうとします。
 でも、何度も何度も言いますが、うまく言えずに、くやしい気持ちでしょう。
 「くるま、だいちゅきぃ」
「だいすき、って言うんだよ」
ママは、正しく言ってほしいので、ここでも言い直そうとします。
でも、ごう君は、うまく言えません。
 ごう君は、まだ幼稚園に入ったばかり。
 なぜ、正しく発音できないんだろうとママは思うのです。

無口なごう君

 ごう君は、興味をもったら、どんどん一直線に突き進むタイプの子どもです。
 乗り物に乗るのも大好きです。
「おばあちゃん、しんかんしぇん、のる」
 大阪に住むおばあさん家にいくときは、いつもウキウキでした。
 最寄りの駅まで30分自家用車に乗って新幹線駅まで着きます。
 その間も、ずっと見る乗り物すべて話続けていたのです。
 ところが、今日は、泣きそうになりながら
ずっとぶつぶつと小声で、何か言っています
「ぼく」
「だめ」
「どうして」
「いやだ」
「こわい」
 乗り物について、じっと見ていても、乗り物のことを言わなくなりました。

そういえばこの間

 そういえば、こんなことがありました。
いつものように、ごう君は、目に映る乗り物を次々と自慢げに大きな声で言っていきます。
「れくしゃしゅ」
「あるふぁーど」
「ぷりうしゅ」
「しえんた」
「あくあ」
最近では、ごう君、自動車の車種がわかるほど大好きになっていたんです。
 ところが、気になって仕方がないママは黙っておれません。
「ごう、うるさい」
「しっかり言いなさい」
「レクサスでしょ」
「プリウスだし」
「何度言っても、わからない子ね」
「間違ったことをいつまでも言ってるんじゃないよ!」
「恥ずかしいから、もう言うの止めて!」
「ぼく、うるさい?」
「ぼく、はずかしい?」
「ママ、ぼくのこときらい?」
こんなことがあってからです。
 おしゃべりで明るかったごう君が、あまり話さなくなり、一人暗い雰囲気でいるようになったのは。

ママのはてな

ママの気持ちとしては、けっして、ごう君にいじわるしたり、いじめたりしているわけではないのです。
 ごう君が正しく間違わないように発音できるようになってほしいだけなんです。
 ごう君が大きくなって、はずかしくないようにしたいだけなんです。
 そのためには、ママの近くにいる今のうち直すのがママの責任だと思っているのです。
 私は、何も悪くない。
 私のしていることは、将来のごう君のためだ。
 そう信じています。

ママの気づき

 ごう君ママは、いつもうちの子はなぜはっきり発音できないのか、あまりに心配なので、ママ友の和子さんに聞いたのです。
「ねえ、うちのごう君、発音おかしいんじゃない」
「さ・し・す・せ・そ、がうまく言えないから変だと思わない」
「おかしくないと思うよ」
「ごう君は、そんなに心配することないよ」
「うちだって、少し前まで、同じだったから」
「ことばは、いずれ治っていくって、子育てサークルの先生も言っていたよ」
「でも」
「大丈夫だって」
「そんなに心配なら、先生に相談するといいよ」
「そうなの?一生そうなるといけないから、今私が必死に直さなくてはと焦っているんだ」
「最近、ごう君、暗くない?」
「ごう君、あまりおしゃべりもしなくなったような気がするんだけど」
「そうなのよ」
「私もなぜかわからないのよ」
「どうしてかしら」
「ひょっとして」

ひょっとしたら

その夜、ママ友の和子さんは、ごう君ママの話を思い返しました。
ごう君ママのごう君を思う気持ちはわかる
でも、ごう君に今大事なのはちょっと違うような気がする。
発音を直すのはしつけではないと思う。
発音を聞き取るのは、まわりのとの多くの人と接する経験とコミュニケーションでのトレーニングによるんじゃないかな。
無口だった私は、小学校低学年まで、治っていなかったよなぁ。
それでも心配なら、今はいろいろなところで相談するところがあるから、その点は心配ないと思う。
それよりも、心配なのは、今のごう君の暗さだよね。
ママが言い過ぎてるのかなあ。
のりもの好きのごう君が、発音を気にしすぎて、話せなくなったのかなあ。
気にしすぎるほど、ママは、ごう君にしつこく言っているのかもしれない。
それどころか、乗り物以外の他のことにも興味を示さなくなったら大変だと思う。
今なら、まだ間に合うと思う。
下手をすると、ママとごう君との間が切れてしまうかもしれない。
余計なことかもしれないけど、そのあたりを話してみようかなあ。
ごう君ママとは、仲良しだから。
ウチの子どもが困ったときも親身になってくれた仲良しだから。

話してみました

翌日、ごう君ママの気に障らないように、和子さんは、話しかけてみました。
「しばらく、気になるごう君の発音だけど、言わないでおこうよ」
「ちがってたら、ごめんなんだけど」
「ごう君て、最近、あまり話さなくなってない」
「それって、どうしてだろう」
「私にも、わからないの」
「いっぱいおしゃべりして、いっぱい車の名前を教えてくれてたじゃない」
「もう、車の話はしないの」
「そういえば、車の話、しないなあ」
「今のごう君がいい、それとも前のうるさいぐらいのごう君がいい」
「そうだなあ、前ほどうるさいと困るけど、今の何も話さなくなったのは嫌だなあ」
「だったら、ママから、大好きな車の話を聞いてみようよ」
「たぶんだけど、車の話をすると、ママが嫌がったり、怒ったりすると思っているのかもしれないから」
「そして、車の話だけでなく、話すとうまく発音できないから、コンプレックスになりかけているんじゃあないかな」
「コンプレックスは、まわりの大人が、子どもに植え付けるものって聞いたことがあるよ」
「ごう君は、とても素敵なことがあって、それは、物おじせずに、自分の知っていることを話せること」
「それに、いっぱいの物事を知っていこうとする意欲があること」
「私にとってみれば、将来楽しみなあこがれちゃうんだけどなあ」
「だから、大事なのは、今持っているごう君の興味を大事にすることじゃないかなあ」

できること

「だったら、私は何をするといい」
「私も協力してもいい」
「もちろん、お願い」
「まずは、私が、ごう君に話しかけるから、そばにいて、同じことを、ごう君に聞いてみて」
「簡単だから」
ママは、ごう君を呼びに行きました。
そして、和子さんは、ごう君に提案しました。
「ごう君、私ね、ごう君がいっぱい車知っているのママから聞いて、すごいなって思ったの」
「車の名前5個教えてくれるかなあ」
ごう君は、そばにいるママの表情を見ています。うつむいたまま、考え込んでいます。
言うと叱られるんじゃないかなあ、言うと発音がよくないといわれるんじゃないかなぁ、言うとままに嫌われるんじゃないかなぁ。
小さいので言葉にできませんが、たぶん、そう思っているのでしょう。
うつむいたまま話しません。
 そのとき、ママが言いました。
「ママも、ごう君がいっぱい車知っているの、すごいなって思っているのよ」
「ママも車の名前聞きたいな」
 ごう君は、その言葉で顔をあげて、口を開きました。
「じょうずに、はなせないけどいいの?」
ママは、うなずきながら、
「いいよ。大丈夫だよ」
と言いました。
 そして、
「るうふ」
「おでっしぇい」
「れくしゃしゅ」
「いんしゃいと」
「びっつ」
「ぷりうしゅ」
「そりおはいぶりっど」
「しいま」
ママと和子さんは、
「すごーい」
と言って、笑顔で喜びます。
ママは、ごう君を抱きしめて、
「ごう君、大好き!」
って笑顔で話します。
「また、ママにもいっぱい車のこと教えてね」

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不登校の子を持つ子…

学校に乗り込む

「うちのゆうが行けなくなったのは、学校のせいだ」
「だいたい、うちのゆうが休んでいても、何の心配もしていない」
「学校が嫌だとゆうは言っているから、学校にいけない原因があるんだ」
「きっと、学校でいじめられているのに違いない」
 1ヵ月も学校に行けていないゆうくんが、ママとして考えることをいろいろしてみましたが、何の効果もなくて、もうどうしていいかわからずにいます。
 ゆうくんママは、自分でやれるだけのことはしたと思っています。
 もう、ゆうくんママが思いつくことはなくなっていまいました。
 そこで、ママはゆう君に聞いたのです。
 「なんで、学校行かないの?」
 「・・・」
 「学校で嫌なことあるんでしょ」
 「・・・」
 「何が嫌なの?」
 「・・・」
 「勉強?」
 「・・・」
 「先生?」
 「・・・」
 「友達?」
 「・・・」
 「学校でいじめられているの?」
 「うるさい」
 そう言って、ゆう君は、泣き出してしまいました。
 <やっぱり、私の思った通りだったわ。>
<ゆうは、学校でいじめられていて、それが原因で学校に行けなくなったんだ>
<学校でのいじめが原因だから、いじめの話をしたときに、「うるさい」と言って急に泣き出したんだわ>

ゆうが不登校になった原因は

 「ゆうをいじめている子に謝ってもらうからね」
 「そして、いじめがあっても知らないふりをしている担任の先生にも文句を言ってくるからね」
 そう言って、ゆう君ママは学校に向かうのでした。
 ゆう君は、ママに何か言いたげに握りこぶしを固く作り、じっと目を開いたままうつむいています。
 「ピンポーン」
 「5年生のゆうの母親ですが、担任の先生に言いたいことがあるので会わせてください」
 その時間にいた事務官が玄関まで出てきました。
 「担任の先生に話があるっていったじゃない。担任の先生はどうしてここに来ないの」
 「今、授業をしていまして教室にいるんです」
 「うちのゆうのこと、少しも、心配してないんでしょ」
 「私が、わざわざ学校に来ているというのに、それだけゆうのこと軽く考えているんでしょ」
 「ゆうは、学校でいじめられているんですよ」
「いじめがあることも学校は隠すのですか」
 「まずは、教頭がお話をお聞きしますので、お入り願います」
 「もういい、そんなつもりなら、教育委員会に訴えるから」
 そう怒りを露わにして、ゆう君ママは家に戻りました。

 

相談できる人がまわりにいない

 ゆう君ママは、まわりに相談できる人が、いないのです。
パパは、
「ゆうのことは、おまえに任せているから」と言って、全部任せきり。
たまに、
「パパからも、ゆうに何とか言ってやってよ。私、ゆうが学校に行かないのを見ていると、一日中イライラして、泣きたくなるし、死にたくなる」
それを聞くと、パパも何とかしないと思います。そして、
「ゆう!おまえ、なぜ学校に行かんのか。ママも困っているぞ。ママはお前を見るたびに、死にたくなるほど苦しいと言ってるんだ」
「なぜ、お前が学校行かない理由で、パパが、ママに叱られんといかんのか」
「ゆう、全部お前のせいだ」
全然です。
実家の母に相談すると、
「あなたが、甘く育ててきたツケだ」
と、これまでの子育てを責められます。
同じマンションに住むママ友には、相談しにくい部分があります。
同じ学年の子を持つママ友が気をつかって、うちの家まで、何度も迎えに来てくれていました。
最初は、何度か一緒に登校したことがありました。
ところが、途中から、「行きたくない」が続き、ママ友の同級生に待ってもらっている間に、遅刻しそうになることが何度もあり、遠慮して、「もう迎えに来なくていいから。遅刻すると先生に叱られるでしょ」って、ママ友の善意を断ってしまったのです。
その後も、ママ友が心配して声をかけると、ゆう君の現在の様子に責任を感じて、「大丈夫」って、心にもないことを言ってしまう。
次第に、ママ友がチラッと見えたら、それを避けて遠回りをするようになってしまったのです。
結局、誰にも相談することができない自分となってしまっています。

 

いろいろな解決できる問題点

一つ一つのゆうママの言葉や態度に、問題を感じられることでしょう。
今回は、ゆう君のために、「学校とどのように付き合うか」について書きます。学校との付き合い方
肝心なことは、学校を敵にしないことです。
味方になるようにすることです。
その中で、学校にしてほしいことを要望として主張するのです。
これはクレーマーではありません。
学校と協力して、ゆう君が登校に向かうように、公的にアシストする義務があると考え、ママの負担を学校に「おすそ分け」すると思えばいいのです。
ママが自分だけで負担すると思わないことです。
ママとしては、ゆう君が他の子と同じように、学校に行ってほしいという願いはあるでしょう。
しかし、ママがあがけばあがくほど、深い闇にはまっていくのは、前述のストーリーのとおりです。
ゆうママが、学校に話に行くという「クレーム」の態度が、ゆう君の先にマイナスになります。
じゃあ、どのように学校と付き合っていくのがよいのでしょうか。
 その一般的な方法を、順に説明していきます。
 まず、自分の子どもの情報収集をします。不登校の場合には、情報収集が困難な場合が多いです。
 ママとの関係がよい場合には、ママから誘導質問をせずに、じっくり話すことを聞くことで、情報取集ができるでしょう。
 決して、ママの想像で誘導しないでくださいね。
 「学校で嫌なことがあるの」
とか
 「学校でいじめられているの」
とか聞けば、
自分で学校にいけない理由を説明できないゆう君はママの選択肢で近そうな理由で「うん」といったり、ママの理解してくれない不満で泣き出してしまうこともあるでしょう。
誘導しないことです。
ゆう君の気持ちを、ゆう君に応じて待ってきいてあげることです。
話せるときに話せるだけでいいのです。
催促しないことです。
ママがココロ貯金を貯めると、ゆう君のココロ貯金もたまって、話せるようになります。
 不登校のゆう君が、ママに気持ちが話せるような関係になっていないことなどで情報が集まらない時でも、学校で相談することができます。
 つまり、「学校に話に行く」のではなく、「学校に相談に行く」では、解決の方向も変わってくるのです。
 「話に行く」というスタンスでは、学校からは、ママクレーマーがやってきたということで、その場しのぎの対応になることが多いです。
「相談に行く」であれば、学校が気にかけながら、継続的に卒業まで責任をもって、お付き合いしていくことができます。
情報収集できていなくてもいいのです。
学校に相談するというスタンスであれば情報がなくても大丈夫なのです。

学校への相談の仕方

ゆう君の情報がなくてもいいのです。
まず、学校に電話します。
時間は、授業時間を気にせずに、自分の気分よく話が出きる時間がいいでしょう。
つまり、学校の先生の勤務時間帯の8時15分ごろから、16時40分ごろまでの時間であれば、ママの都合でいつでもいいのです。
次に、誰に相談するといいのか、ということです
小学校でも、中学校でも、相談できるのは、教頭先生でしょう。中学校では、学年主任の先生が教頭先生の前に面談のアポを取るとよいでしょう
「〇年〇組の松本裕の母ですが、教頭先生にうちの子どもの不登校について、ご相談があるのですが、代わっていただけますか」
いらっしゃらいときには、後程おかけすると話して、電話を切ります。
たいていの場合は、この電話で、次の電話までの間に、教頭先生は、学級担任などからゆう君の情報収集をしています。
もし、情報収集していなくても、「教頭先生に、お会いして相談がしたい」と言えば、
さらに学校での情報収集をしておいてくれます。
さらに、教頭先生から、どの担当者が一番的確にアドバイスできるのか調べておいてくれるはずです。
教頭先生に電話連絡が取れたら、
「学校に伺って、子どもについて相談したいのですが、お忙しいと思いますが、いつなら時間をとっていただけますか」
と相談の日程を決めてしまいましょう。
そして、面談日をむかえます。

 

面談日では

教頭先生だけでなく、学級担任も同席してくれることもあります。
ここでは、教頭先生の質問に従って話せましょう。
毎日のゆう君の様子や大変さを話すとよいでしょう。
ママの大変さや苦しさを話しましょう。
何か解決方法に向かうことを考えずに、思っていることは
「・・・と思いう」
とか
想像であれば、
「私が想像するのに、・・・」
と言いながら、話すと、
ママの考え方や子どもとの関係も察してもらえます。
普段から思っている気持ちを話せばいいのです。
学校への要望や不満についても、教頭先生の誘導に従って、話せばいいです。
誘導に従えば、言わされたわけですので。クレーマーとはなりません。
うちの子どもを一緒に考えてくださいという気持ちを根底に持っていれば、
「次にも相談に来ていいですか」
という言葉もいいやすでしょう。
きっと次回は、教頭先生だけでなく、スクールカウンセラーや公的な施設のカウンセラーを紹介してもらえるでしょう。

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冬休みにやっておく…

●冬休みに学習しておくこと

 

こんにちは、東ちひろです。

冬休みは、夏休みとくらべて短いです。

しかも、その1/3はパパのお休みと重なり、規則正しい生活ができないままに過ぎてしまいがちです。

 

特番のテレビ、大みそかなど、夜更かししやすいですよね。

そこは、ある程度は仕方がないです。

 

個人的には、今までよりも1時間ほどは、起床時間が遅れても許容範囲かなって思います。

 

子どもって、ちょっと長い休みに入ると、学校の勉強をきれいに忘れてくれます。

新学期は、思い出す作業から必要なほどです。

期間も短いので、ガッツリ学習はできなくても、最低限忘れない学習時間はあるといいですね。

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「子どもがすぐクリ…

●サンタプレゼントは大事にされない

こんにちは、東ちひろです。

全国的に、世界的にパパサンタ、ママサンタの活躍日ですね。お疲れ様でした!

 

さて、そのプレゼントって案外子どもは大事にしません。

パパサンタ、ママサンタにしたらせっかくのプレゼントだから大事にして欲しいと思いますよね。

「物を大事にすること」を覚えて欲しいわけです。

 

じつは、子どもはすぐにおもちゃに飽きるんです。

プレゼントが来たあとすぐは大喜びですけどね。

3日もすると「あれ~!?」もうほったらかしにしているわ、、、となります。

でもね、それは叱ることではありません。

『9割は叱ることではありません』(PHP)

↑私の7人目のコドモです。

 

子どもの集中時間は短いです。

だから、お気に入りおもちゃ時間も短いです。

それは、おもちゃを大事にしないわけではないんですね。

 

強いて言うと・・・

そのプレゼントをしまっておくスペースを確保しているでしょうか?

子どものおもちゃはアメーバーのように増殖します。

 

その時に、増殖場所を考えていないこと多いです。

で!

私がいつも考えることは、「私が出来ることは何だろうか」です。

片付けをしない子どもを怒るのではありません。

片づける場所を子供と一緒に考えるのです。

 

じつは、子どもがおもちゃのかたづけをしないという場合は、おもちゃのかたづけ場所が決まってなかったということがあります。

まずは、おもちゃが増えたら、それを置く場所を子どもと一緒に考えてくださいね。

子どもと一緒に考えるのがコツです。

親が決めるとその考えは子どものものにはなりません。

「ママが勝手に決めたんでしょ。知らんわ」となります。

メリークリスマス!

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【すぐできる!】子…

●子どもにわかりやすく伝えるOKサインとは?

こんにちは、東ちひろです。全国的に冬休みが始まりますね。

今日は、小学生のお子さん向けにおうちでママが出来ることについてです。

この頃、私がいつもやっていたことの1つは、今学期に使ったドリルの片付けです。

たくさんの物があると3学期以降に子どもが間違って学校に持っていくことがあります。

そこで、使わないドリルは、ひとまとめにして、いつも使っている教科書とは違う場所にお引越しします。

これを子どもに「片付けなさいね」と言うだけでは、子どもは何をどのように片づけたらいいのかわかりません。

そこで、

【1】使用済みのドリルの置き場を子どもと一緒に決める

【2】子どもがドリルを移動したら、「オッケーです!」と声をかける

【3】低学年は、頭に手を置いたり、グーサインをしたり、頭の上で丸を作る

【4】高学年はハイタッチがおススメ

出来たことを承認するには、「言葉」と「動作」のセットがわかりやすいです。

ママの表情がニコってするだけでは子どもはわかりにくいです。

 

 
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やる気のある子を育…

●「しつけ」が「おしつけ」になるとマズイです
 

こんにちは、東ちひろです。

私たち親は、子どもをしつけようとします。

でもね、、、私はしつけが行き届いた子どもよりも自己肯定感が高い子どものほうがよいと思うのです。
 

しつけができていても、自分に自信がない子ではね、、、、それは、ちょっと残念です。

まあ、両方できれば一番いいですが・・・。

じつは、私はふたりの子どもにしつけらしいしつけをしていません。

確かに苦手なことはありますが、自信がある子に育てていれば、大きな問題はありませんでした。

親ばかですが、上手に世の中を渡っていると思います。

しつけは、ともすると「おしつけ」になるんですね。

ガミガミ言ってしつけるよりは、子どもの話を聞いて自己肯定感を高めたほうが子供は結果的に伸びます。

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子育ての魔法の杖が…

●魔法の杖が消える時

 

こんにちは、東ちひろです。

 

子どもが小さい時には、

親が大きな声で怒るとこちらの言うことをきくことがあります。

特に脅すと効果的です

長期的には、よくないと思うけれど

 

短期的に子どもを動かす時に効果があるんです。

 

「そんなことしたら、サンタさんが来ないよ!!」

 

って言うだけで幼い子どもは本気にするのです。

 

実は、その魔法の杖が消える時がやってきます。

 

10才あたりからボチボチ

親がやっていることを、

ひとりの人間として、

 

「それでいいのか???」

 

って批判したり、反抗したりし始めます。

 

 

それまでに

本当の意味で、

子どもではなく、

 

ひとりの人間として対応できなくてはいけません。

 

怒るだけではなく

ほめて、認めて、

上手に気になることを伝える

 

その能力が必要になります。

PCで言うと

バージョンアップの時期なのです。

性能を上げないと、対応できなくなります。

お母さんもバージョンアップなのですよ。

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上の子が下の子のお…

●上の子が下の子のおもちゃを強奪!対策

 

 

こんにちは、東ちひろです。

 

 

 

 

上の子が下の子のおもちゃを強奪する場合、多くのママは上の子を怒ってしまいます。

 

 

 

 

でもね、ここで怒鳴りすぎると上の子が不満をもってしまいます。

 

 

 

 

本当は上の子が悪いのですけどね・・・・

 

 

 

 

そんな時は、怒る、怒らないではなくて、「上の子をえこひいき」してあげましょう。

 

 

 

 

お風呂で体を洗う時は、上の子から洗う

 

 

 

抱っこをする時は、上の子から抱っこする

 

 

ただ、それだけです。

 

 

 

「下の子がかわいそう」と思われるかもしれませんが、案外下の子はその状況に慣れています。

 

 

 

 

また、下の子は上の子が家にいない時間にママエネルギーをたくさんもらっているので、上の子ほど不満には思いません。

 

 

 

 

あああああ、確かに下の子も文句は言いますが、そこは多めに自己表現しています。

 

 

 

下の子って、損をしないように生きています。

 

 

上の子、下の子の両方優先はできないので、下の子には待っててもらいましょう。それで大丈夫です。

 
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