子どもが登校渋りを…

こんにちは、東ちひろです。

子育て心理学協会HP(ブログ)で、子どもが登校を渋る時、こんなことが原因になりやすいとお伝えしました。

これは1つだけではなく、いろいろな要素がからんでいることが多いです。

 

私としたら、学校復帰をして欲しいところですが、

子どもが登校を渋るのであれば、「今、子どもが学校に適応していない大元」をみつめるチャンスと思うのです。

そんなことでもないと、親は「まあ、いいや」と思います。

 

子どもが登校を渋る時、こんなことが予想されます。

① 自己肯定感の低さ

② 発達の偏りがある

③ 感覚過敏

④ 母子分離不安

⑤ 教室が荒れている

⑥ 先生が高圧的な態度

⑦ その他

 

今日は、「② 発達の偏りがある」についてです。

この「発達の偏り」というのは、いわゆる発達障害という名前で言われるお子さんのことです。

障害というと重いイメージがありますので、私はよく「発達の偏り」とお伝えしています。

 

私たちは全員「得意なこと」と「苦手なこと」があります。

もちろん私もあります^^

 

で、この「得意なこと」と「苦手なこと」の差が大きい方のことを「発達の偏りがある」と言います。

この「発達の偏り」は、「ヘビーな偏り」と「ライトでソフトな偏り」があります。

ライトでソフトな偏りであれば、相当多くのお子さんにあると思われます。

 

ちなみに、発達の偏りは、発達検査をすると一目瞭然になります。
(子育て心理学講座ではアドバンス講座で詳しくお伝えしています)

この発達の偏りというのは、親の育て方がいいとか悪いとかではありません。

生まれ持っての気質によるところが多いです。

 

たとえば、すぐにカーーっとなって怒り出す子どもは「衝動性が高い」と言えます。

これはね、親がいくら口酸っぱくお説教しても、その割には変りません。

 

が、あることを親が心がけると子どもの「衝動性」が低くなります。

じつは、衝動性が高いお子さんは●●欲求が高いのです。

そこを満たしていかないと、堂々巡りで同じことを繰り返します。

 

この「衝動性」というのは、少々やっかいでして、衝動性が元で人間関係を壊すこともあります。

カーッとなったから相手を殴った・・・では済まされませんね。

 

私の子育て電話相談を受けられるママのお子さんにはこの「衝動性」が高いお子さんが多いです。

この「衝動性」は、自分ひとりの問題ではありません。

 

たとえば、「不注意」なお子さんの「忘れ物」は、忘れた本人が困ること。

でも「衝動性」は、周りを巻き込んでしまいます。

 

じつは、私の子育て電話相談では、そんなお子さんの衝動性が低くなります。

ここが落ち着くと子ども本人の楽ですし、親もガミガミ言わずにすみます。

 

「衝動性が高い」お子さんがいるとします。

そんなお子さんは、ちょっと気にいらないことがあると泣き叫んだり、すぐに手や足が出たりしてしまいます。

 

でもね、このお子さんの情緒が安定しているか、不安定かによってその出方は大きく違います。

情緒が安定している時には、そもそもカッっとなる回数が激減します。また、たまにカッとしたとしても早めに切り上がるのです。

一方、情緒が安定していない場合はちょっとしたことですぐにカッとなり相手を傷つけてしまうわけです。

 

では、親は子どもに何をすればいいのでしょうか・・・

 

じつは、私がいつもお伝えしているココロ貯金が非常に有効なのです。

ココロ貯金というのは、「あなたが大好き」ということを具体的に行動で子どもに伝えることです。

 

お子さんの年齢によりますが

幼稚園までは「ママはあなたがだーーい好きよ」と言葉で伝えます。

 

小学生であれば、真剣に子どもの話を聴きます。「ふんふん、へーそうなんだ、それで?」と親の意見をはさむことなく、真剣に子どもの話を聴きます。(ただ耳に入れるだけではいけません)

中学生・高校生以降であれば「承認」です。ここからは大人対応と同じです。

もうほめる時期は終わりましたので、「承認」がおすすめです。

こんなことを子育てに取り入れていくと、自分は愛されている、愛される価値がある人間なんだと刷り込まれます。

 

そうすることによって、自己肯定感といって自分のことを価値ある人間だと感じます。

これが子どもの心の軸がぶれずに安定した情緒に繋がります。

 

ちなみに、「衝動性が高い」「すぐにカッとなる」お子さんは、承認欲求が高いです。

つまり、「私を見て!」「僕を構って!」という“かまってちゃん”です。

 

で、“かまってちゃん”は、自分をかまってもらえないと、すぐに怒ったり、すねたりしてしまいます。

それが親にしてみたら「子どもが荒れている」と感じてしまうわけです。

 

そんな時にはイソップ童話の「北風と太陽」なんです。

旅人のコートを脱がしたい時に、北風を吹かせると旅人はコートを脱ぎません。

一方、旅人に太陽の光を当てると勝手にコートを脱ぎ出します。

これは、子どもも同じです。

 

子どもの心は暖めた方が、情緒が安定します。

情緒が安定したら、発達の偏りがあったとしても、本当に目立たなくなるのです。

つまり、たとえお子さんに発達の偏りがあったとしても、親の関わり方次第で、それは目立たなくさせることができます。

 

発達の偏りは生まれつきのものです。

でも、親の関わり方次第で子どもは雲泥の差が出ます。

親がデキルことはいくらでもあります。

 

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子どもが不登校にな…

不登校になった時、最初に親がすること

 

 

こんにちは東ちひろです。

親にとって、子どもが学校に行かないほど困ることはありません。

 

なぜならば、私たち親世代は子どもが熱もないのに学校を休むってあり得ない世代です。

 

だから、わが子が学校に行かない時には、子どもが怠けているような気分になります。

 

 

じつは、学校の先生は「教室に入る子」についてはプロ中のプロです。

 

ですが、教室に行き渋る子については正直言って「わからない」のです。

 

とはいえ、過去に不登校の子どもの担任になった経験があることは多く、その時の経験を元に子どもを指導することはあり得ます。

 

ただ、子どもが違います。

 

過去に担任にたった子どもと、今不登校の子どもは同じではありませんから、同じことをやったからといって、教室復帰をするとはいえません。

 

さて、子どもが学校を行き渋る時は、なんらかの不適応であったり、負担感が大きかったりします。

 

子どもが行き渋る時の原因は様々です。

   自己肯定感の低さ

  発達の偏りがある

  感覚過敏

  母子分離不安

  先生が高圧的な態度

  教室が荒れている

   その他

 

このあたりが多いパターンです。

 

子どもが学校に行かないと言うとき、親は「まさか!うちの子が!?」と驚きます。

 

そして、一体どうしたらいいのかがわからないことがほとんどなので、最初は無理矢理子どもに強く言うことになります。

 

「いい加減にしなさい」と強く怒鳴ったり

「自分が困るのよ」と不安感をあおったり

「お母さんは悲しい」と泣き落としてみたり

「勝手にしなさい」と見放したり

 

多くの場合は、力技で子どもを高圧的に脅してみたり、あえて無視してほっからかしにしてみたり、押したり引いたりします。

 

 

今日は、①自己肯定感の低さについてです

 

自己肯定感というのは、「自分はなかなかよくやっているな」と自分で自分を認めていることです。これは図々しいくらいに「自分ってすごいよね」と思った方がいいのです。

 

とかく日本人は謙遜が美徳のところがありますが、ここは図々しい位に「私って大したものよね~」と思えるくらいの方がいいのです。

 

それは現実的に子どもがどれほどの能力があるのか?というだけではありません。

 

あえて言うのであれば、さほどできることがなくても「私ってスゴい」と思えばそれでよしです。

 

その逆は、周りは「スゴいねあの人」と思っていても、本人は「そうかな~?」「それほどでも」「いいえ、まだ自信がありません」となれば、自己肯定感はさほど高くはありません。

 

では、親はいったい何をすればいいのでしょうか?

 

こんな時、最初にやることは、今までの子どもへの関わり方を考えます。

 

関わり方というのは、今までにどれだけ子どもに愛情を伝えてきたかということです。

 

一緒の家にいるだけでは子どもに愛情は伝わりません。

 

ご飯を作るだけとそれは育児ではなく家事なんです。

 

また、子どもは以心伝心の力が弱いです。

 

そのため、具体的にわかりやすくママが子どもにもっている愛情を伝えたいところです。

 

まずは、子どもの話を聴きます。

 

「え~!?私は子どもの話をいつも聞いていますよ」と言われるかもしれませんね。

 

ただ、多くのママの「聞き方」は子どもの話を耳に入れているだけなんです。それでは子どもは変っていきません。

 

 

相槌を打ちながら、一生懸命に話を聴きます

 

相槌とは「ふんふん」「へ~そうなんだ」「なるほどね」としっかりリアクションをします。

 

すると、子どもは単に自分の話を聴いてもらっているのですが、自分の存在を認めてもらったと感じ、自信をもつようになります。

 

そのほか、「触れる」「認める」が大事です。

 

「触れる」は、子どもの荒れが軽減するポイントがあります。

 

このポイントは子育て心理学講座でお伝えしています。

 

 

 

「認める」は、子どもの存在そのものを認めます

 

子どもの存在を認めるというのもわかりにくいですよね。

 

たとえば、目に見えたことやちょっとした変化を言葉にして伝えるだけでも子どもを認めたことになります。

 

「今日は、ピンクの服にしたんだね」(目に見えたことを伝える)

「あれ?風邪気味?」(ちょっとした変化を伝える)

 

とても簡単なことのように思えますが、これは子どものことをよく見ていないと言えません。

 

「子どもをよく見る」ということは、子どもの存在を大事にしていますよね。

 

だから、「目に見えたこと」や「ちょっとした変化を言葉にする」って子どもの存在を認めたことになり、自己肯定感が高まるのです。

 

子どもの不適切な行動が出た時は、今までのやり方を変えるチャンスです。それを子どもは訴えています。

 

でもね、自己肯定感が高くても学校に行かないこともいるのです。

 

そんな場合は、学校という組織に合わない、なじまない場合もあります。

 

その場合は、適応指導教室、フリースクール、家庭教師も活用するといいです。

 

ただ子どもが学校に行かないと言うときはなんらかの不適応を起こしていますので、今がそれを見直すチャンスと言えます。

 

何もなければ、親も不適応の原因を考えたりしませんから。

 

子どもは親の慣れたパターンを変えさせるために生まれてきています。

 

私たちは、何事も慣れたパターンというのは居心地がいいものです。

 

「慣れたパターン」を変えることはそれだけでストレスになります。

 

変化そのものがストレスですからね。

 

でも、子どもは「そのやり方でいいの?」「本当に大丈夫なの?」ということを伝えるために、自分の身体を張って行き渋り・不登校を起こさせています。

 

余談ですが、子育て心理学カウンセラー養成講座は、お子さんが行き渋り・不登校の親御さんが多いです。

 

親も何もなければ、わざわざ学ぼうとはしませんよね。

 

多くの人は、忙しい、費用がかかるとできない言い訳を考えます。

 

そんな時でも子どもは「忙しいからと言って、そのままでいいの?」

「僕はもう大きくなってしまうよ」と親の行動変容を突きつけてきます。

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元気でやる気がある…

大好きな乗り物

 「ばしゅ、ばしゅ、でんちゃ、くるま、ちょうぼうちゃ」
 ごうちゃんは、大好きな乗り物を見たままどんどん言っていくのです。
 小さいのに、よく知っていますよね。
 覚えたての乗り物が、目の前をどんどん通っていきます。
 ママは、言いなおさせます。
「ばしゅ、でなくて、バスでしょ。」
「ばす、って言ってごらん」
「ばしゅ」
「ばしゅ、じゃないでしょ。ばす」
「ばす、っていってごらん」
「ばしゅ、ばしゅ、ばしゅ」
「でんちゃ、でなくて、でんしゃ」
「でんちゃ」
「ちょうぼうちゃ、でなくて、しょうぼうしゃ」
「ちょうぼうちゃ」
「ちょうぼうちゃ」
なかなか、言い方が直りません。
ママは、すぐに練習すれば、直ると思って、しつこく、何度も何度も言わせます。
 ママも根気強くごう君に正しい言い方を教えようとしています。
 ごう君も、がんばって言おうとします。
 でも、何度も何度も言いますが、うまく言えずに、くやしい気持ちでしょう。
 「くるま、だいちゅきぃ」
「だいすき、って言うんだよ」
ママは、正しく言ってほしいので、ここでも言い直そうとします。
でも、ごう君は、うまく言えません。
 ごう君は、まだ幼稚園に入ったばかり。
 なぜ、正しく発音できないんだろうとママは思うのです。

無口なごう君

 ごう君は、興味をもったら、どんどん一直線に突き進むタイプの子どもです。
 乗り物に乗るのも大好きです。
「おばあちゃん、しんかんしぇん、のる」
 大阪に住むおばあさん家にいくときは、いつもウキウキでした。
 最寄りの駅まで30分自家用車に乗って新幹線駅まで着きます。
 その間も、ずっと見る乗り物すべて話続けていたのです。
 ところが、今日は、泣きそうになりながら
ずっとぶつぶつと小声で、何か言っています
「ぼく」
「だめ」
「どうして」
「いやだ」
「こわい」
 乗り物について、じっと見ていても、乗り物のことを言わなくなりました。

そういえばこの間

 そういえば、こんなことがありました。
いつものように、ごう君は、目に映る乗り物を次々と自慢げに大きな声で言っていきます。
「れくしゃしゅ」
「あるふぁーど」
「ぷりうしゅ」
「しえんた」
「あくあ」
最近では、ごう君、自動車の車種がわかるほど大好きになっていたんです。
 ところが、気になって仕方がないママは黙っておれません。
「ごう、うるさい」
「しっかり言いなさい」
「レクサスでしょ」
「プリウスだし」
「何度言っても、わからない子ね」
「間違ったことをいつまでも言ってるんじゃないよ!」
「恥ずかしいから、もう言うの止めて!」
「ぼく、うるさい?」
「ぼく、はずかしい?」
「ママ、ぼくのこときらい?」
こんなことがあってからです。
 おしゃべりで明るかったごう君が、あまり話さなくなり、一人暗い雰囲気でいるようになったのは。

ママのはてな

ママの気持ちとしては、けっして、ごう君にいじわるしたり、いじめたりしているわけではないのです。
 ごう君が正しく間違わないように発音できるようになってほしいだけなんです。
 ごう君が大きくなって、はずかしくないようにしたいだけなんです。
 そのためには、ママの近くにいる今のうち直すのがママの責任だと思っているのです。
 私は、何も悪くない。
 私のしていることは、将来のごう君のためだ。
 そう信じています。

ママの気づき

 ごう君ママは、いつもうちの子はなぜはっきり発音できないのか、あまりに心配なので、ママ友の和子さんに聞いたのです。
「ねえ、うちのごう君、発音おかしいんじゃない」
「さ・し・す・せ・そ、がうまく言えないから変だと思わない」
「おかしくないと思うよ」
「ごう君は、そんなに心配することないよ」
「うちだって、少し前まで、同じだったから」
「ことばは、いずれ治っていくって、子育てサークルの先生も言っていたよ」
「でも」
「大丈夫だって」
「そんなに心配なら、先生に相談するといいよ」
「そうなの?一生そうなるといけないから、今私が必死に直さなくてはと焦っているんだ」
「最近、ごう君、暗くない?」
「ごう君、あまりおしゃべりもしなくなったような気がするんだけど」
「そうなのよ」
「私もなぜかわからないのよ」
「どうしてかしら」
「ひょっとして」

ひょっとしたら

その夜、ママ友の和子さんは、ごう君ママの話を思い返しました。
ごう君ママのごう君を思う気持ちはわかる
でも、ごう君に今大事なのはちょっと違うような気がする。
発音を直すのはしつけではないと思う。
発音を聞き取るのは、まわりのとの多くの人と接する経験とコミュニケーションでのトレーニングによるんじゃないかな。
無口だった私は、小学校低学年まで、治っていなかったよなぁ。
それでも心配なら、今はいろいろなところで相談するところがあるから、その点は心配ないと思う。
それよりも、心配なのは、今のごう君の暗さだよね。
ママが言い過ぎてるのかなあ。
のりもの好きのごう君が、発音を気にしすぎて、話せなくなったのかなあ。
気にしすぎるほど、ママは、ごう君にしつこく言っているのかもしれない。
それどころか、乗り物以外の他のことにも興味を示さなくなったら大変だと思う。
今なら、まだ間に合うと思う。
下手をすると、ママとごう君との間が切れてしまうかもしれない。
余計なことかもしれないけど、そのあたりを話してみようかなあ。
ごう君ママとは、仲良しだから。
ウチの子どもが困ったときも親身になってくれた仲良しだから。

話してみました

翌日、ごう君ママの気に障らないように、和子さんは、話しかけてみました。
「しばらく、気になるごう君の発音だけど、言わないでおこうよ」
「ちがってたら、ごめんなんだけど」
「ごう君て、最近、あまり話さなくなってない」
「それって、どうしてだろう」
「私にも、わからないの」
「いっぱいおしゃべりして、いっぱい車の名前を教えてくれてたじゃない」
「もう、車の話はしないの」
「そういえば、車の話、しないなあ」
「今のごう君がいい、それとも前のうるさいぐらいのごう君がいい」
「そうだなあ、前ほどうるさいと困るけど、今の何も話さなくなったのは嫌だなあ」
「だったら、ママから、大好きな車の話を聞いてみようよ」
「たぶんだけど、車の話をすると、ママが嫌がったり、怒ったりすると思っているのかもしれないから」
「そして、車の話だけでなく、話すとうまく発音できないから、コンプレックスになりかけているんじゃあないかな」
「コンプレックスは、まわりの大人が、子どもに植え付けるものって聞いたことがあるよ」
「ごう君は、とても素敵なことがあって、それは、物おじせずに、自分の知っていることを話せること」
「それに、いっぱいの物事を知っていこうとする意欲があること」
「私にとってみれば、将来楽しみなあこがれちゃうんだけどなあ」
「だから、大事なのは、今持っているごう君の興味を大事にすることじゃないかなあ」

できること

「だったら、私は何をするといい」
「私も協力してもいい」
「もちろん、お願い」
「まずは、私が、ごう君に話しかけるから、そばにいて、同じことを、ごう君に聞いてみて」
「簡単だから」
ママは、ごう君を呼びに行きました。
そして、和子さんは、ごう君に提案しました。
「ごう君、私ね、ごう君がいっぱい車知っているのママから聞いて、すごいなって思ったの」
「車の名前5個教えてくれるかなあ」
ごう君は、そばにいるママの表情を見ています。うつむいたまま、考え込んでいます。
言うと叱られるんじゃないかなあ、言うと発音がよくないといわれるんじゃないかなぁ、言うとままに嫌われるんじゃないかなぁ。
小さいので言葉にできませんが、たぶん、そう思っているのでしょう。
うつむいたまま話しません。
 そのとき、ママが言いました。
「ママも、ごう君がいっぱい車知っているの、すごいなって思っているのよ」
「ママも車の名前聞きたいな」
 ごう君は、その言葉で顔をあげて、口を開きました。
「じょうずに、はなせないけどいいの?」
ママは、うなずきながら、
「いいよ。大丈夫だよ」
と言いました。
 そして、
「るうふ」
「おでっしぇい」
「れくしゃしゅ」
「いんしゃいと」
「びっつ」
「ぷりうしゅ」
「そりおはいぶりっど」
「しいま」
ママと和子さんは、
「すごーい」
と言って、笑顔で喜びます。
ママは、ごう君を抱きしめて、
「ごう君、大好き!」
って笑顔で話します。
「また、ママにもいっぱい車のこと教えてね」

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子どもは親の背中を…

チエちゃんにかかったら

チエちゃんは、元気でおしゃべりな女の子です。
知り合いの人がいると、すぐに、知り合いのそばに話しかけに行くのです。
「おっちゃん、何しとんの」
「おっ、チエちゃん」
「チエちゃんは、何にも悩みがなくてええなあ」
「うちだって、いっぱい悩みがあるけど、出さんだけや」
「結構、悩みを外に出さんのって、結構しんどいんやで」
「おっちゃんこそ、いつも暗い顔して、全身悩みだらけって雰囲気出せて、えーなあ」
「悩みがあってええなあってなんや」
「俺だって、悩みたくってなやんでいるわけとちゃうぞ」
「悩んでいる暇があるっていることやと思う」
「おっちゃんを見とると、つくづくええなあと思う」
「おっちゃん、たぶん金回りがええんとちゃうか」  
「貧乏暇なしって、言うやないか」
「貧乏やったら、その日食うてくために、食う分を必死に働いて稼がなあかんよな」
「おっちゃんは、他事を考える暇があるくらい余裕があるんや」
「つらいとか、苦しいとか考えとる暇あったら。おっちゃん、働かなあかん」
「そして、お金持っとるから、悩みが増えるんとちゃうか」
「よう言うやろ。つらいことを、ひと手間かけて丁寧に向き合い扱うと、しあわせになるって」
「知っとるやろ、辛と幸という漢字」
「つらいっていう漢字「辛」に、一本、いちを加えると、しあわせという漢字「幸」になるやろ」
「お金余っとるんやったら、ウチにあげたりーや」
「ウチやったら、いっぺんにお金使こうたるで」
「チョコレートやろ、お菓子やろ、ジュースやろ、全部買うて食べたるで」
「ウチに恵んでくれへんか」
「ウチのココロの奥にある、お菓子一杯食べたいという暗闇が、一気に晴れるんやけどなあ」
「そやなかったら、悩みが出てこないほどしっかり働きいな」
「しっかりはたらけや」
「はたらくっていうことは、自分のためにあるんやけど、傍が楽になるっていうのが、「はたらく」っていう意味やで」
「暗くなる前に、もう一度、働く意味考えた方がええで」
「・・・」
ていう、調子です。
 また、知り合いでなくても、まるで自分が大人であるかのように、人に接するのです。

知らない人に出会っても

チエちゃんが、小学校の帰りに出会ったおばさんに話しかけに行きます。
「おばさん、こんにちは」
「おばさん、この辺では、見かけへん顔やなあ」
「おばさん、どっから来はったの」
「この辺は、夜も物騒やから、歩かん方がええよ」
「泊まるんやったら、ちょっと向こうに、おしゃれなちょっとかけ流しの温泉付きの宿があるよ」
「ちょっと、出される食事は、上品でちょこっとしかない
「でもって、高いだけ」
「けど、味はいいって、店の人は言うとる」
「ウチは食べたことも言ったこともけど」
「どうせ、あれやろ。自分のとこを悪う言うはずないから、いいように言ってるだけだろうね」
「行くんなら、ウチが連れてってあげるんやけどね」
「行く」
「ありがとね、おじょうさん」
「やったー、行くんや」
「いや、今日は、知り合いの家に来ただけだから、帰りの新幹線も予約してるから」
「残念やけど、泊まらないんです」
「じゃあ、今度来たときは、紹介するからね。きっとだよ」
「・・・」
こんな調子です。
子どもだから、誰かに騙されて連れ去られたりするかもしれません。
ましてや、大人だったら、不審者や危ない人と思われますね。
しかし、ふるまいは大人、でも、中身は子どもなんです。
だから、こんなことになってしまうチエちゃんなんです。

 

温泉で

チエちゃんは、ママと体を洗った後、ちょっと大きくなったので、一人で温泉の浴槽に入ります。
「おー、いい風呂だ」
「極楽、極楽!」
そばに来たママが微笑んでいます。
「どこで、そんなことば覚えてきたんだろう」って思いながら。

 

チエちゃんが叱られる

「うちのチエが申し訳ありません」
ママが謝っています。
「うちの子は、何も悪気があるわけではありません」
宿の支配人が、しかたがないなあと思いながらも、二度と同じことを言い回らないように、ママに注意しいているのです。
「ウチの宿は、よい食材で、喜んでもらえるように食事を作り、サービス満点の宿です」
「それなのに、お宅のお嬢さんが、ウチの宿は値段が高く料理が少ない」
と、いろいろな人に言って回っているのです。
 「ウチのチエがそんなこというわけないじゃないですか」
 「何かの間違いではないのですか」
 「いいえ、先ほども、泊まろうかどうか迷っていらっしゃった玄関前の方をお誘いしましたら、こんな話をされたのです」
 「さきほど、学校帰りのチエちゃんという女の子が、私に話しかけてきて、この辺りには宿が一つしかないけど、その宿は、やめた方がいいよ」
と言うのです。
 「なぜか」と聞くと、
「あの宿は、料理が高くて少ない」というのですから、迷っていたんです」
 「確かに高いかもしれませんが、お宅のチエさんがわざわざ言う必要ないじゃないですよ」
 うちに帰ってきたチエちゃんに、ママは怒り心頭で、怒鳴りつけました。
 「チエ、あんたは、泊まったこともないのに、そんなこと誰から聞いたの?誰かに言わされてるんじゃないの?」
 チエは、自分が言ってはいけないことを言っているということがわかりません。
「えっ?」
「ウチは何か違ったこと言ってんかなぁ」
「だって、ママがいつも近所のママに言ってるじゃない」
「あの宿に泊まる人の気が知れん」
「うちで、食べた方がどんなに安くていっぱい食べれる、って」

 

チエちゃんは悪くない!?

 子どもは、近くにいる大人の言動をよく見ているものです。
 大人のいいこともよくないことも。
 大人は、話す相手や状況を考えて、内容を区別して話します。
 子どもは、聞いたことがまるで本当かのように話してしまうのです。
 子どもには、大人の程度がかかりません。
 まわりから生意気に感じる子どもは、よくそういったところがあります。
 生意気に感じる子どもは、親がそういう部分を持っているのに違いありません。
 そういう親に限って、うちの子にそんなことを教えたのは誰だろうと、外に原因を探そうとします。
 「しんちゃんと遊ぶようになったら、生意気になった」
とか、
 「学校で注意してください。クラスの子に悪い言葉を教えられて、家では大変なのです」
とか。
 だって、うちでは教えていないんですから。
 しかし、しっかりとそばで聞いているんです。
 親の性格や習慣を、そして考え方、嗜好性までも、子どもは学んでいるんです。
 チエちゃんは、ある意味、とっても素直な子だったと思いませんか。

 

子は親の鏡ー親が子の鏡

「人のふり見て、我がふり直せ」
とは、よく言ったものです。 
 子どもを見れば、親が見えてきます。
 親を反面教師にできる思春期ならともかく、小さいときには、特に子どもの様子を見ると親の考え方が見えてきます。
 さきほどの
「極楽、極楽」
は、パパがよく言っているのを聞いているんです。
チエちゃんは、何が極楽なのかは、はっきりとわかっていません。
風呂に入ったら、そう言うことを覆えたんですね。
 周りの人が反応して喜んでくれるのを見て、調子になって使いまくるということでしょうか。

 

やはり「親は子の鏡」

 子どもは、家庭で、基本的なことを学びます。
 子どもにかまうこと、接すること、話すこと、抱っこすること、ご飯を食べること、笑うこと、楽しいことをすること、喜ぶこと、添い寝すること、無視すること、たたくこと、けること、虐待すること、・・・」
 いろいろあります。
 でも、プラスのストロークやマイナスのストロークなら、ココロ貯金が貯まるのでいいのですが、ディスカウントは、子どものココロ貯金に最悪の傷で穴としていっぱいもれます、しばらくその傷を残してしまいます。
 親の真似をいつの間にかしていることは、さらに、その子の子ども、そして、・・と引き継がれていってしまうのです。
 その連鎖を断ち切るのは、今のあなたです。

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「そんなことやって…

言うこと聞かないと

 しんちゃんは、小さいころから、ママになにかと、言われてきた言葉があります。
「早く寝ないと、お化けが来るよ」
「早くしないと、お化けが現れるよ」
「早く食べないと、鬼がやってくるよ」
「そんなことやっていると、怖い人がやってくるよ」
 ふだんから、しんちゃんは、動きがモタモタしてゆっくりしているので、ママはじれったいのでしょう。
そして、ママがしんちゃんを早く動かしたいので、いろいろ考えた結果なのでしょうか。
そういう時には、しんちゃんが、嫌がったり怖がったりするものを、登場させるのです。

 

お化けがいると思ったのは

しんちゃんは、お話を聞くのが好きで、小さいころから、絵本の読み聞かせが大好きだったのです。
鬼が登場する昔話で、鬼が登場するときには、鬼がやっつけられるところを際立たせるために、鬼の怖さを迫真の演技をします。
その声色はさぞかししんちゃんにはびっくりし怖かったことでしょう。
その度に、しんちゃんは泣き出してしまっていたほどでした。
しんちゃんはヒーロー戦隊もののテレビも好きです。
そのときの悪役をやっつけて、格好いい気分に浸ることも多いです。
夢と現実の区別がつかない年ごろでもあります。

 

ママのお化け

ママが声色で、怖いように振舞えば、そのように思いこんでしまいます。
「おーおーおー、食べちゃうぞぉー」
「悪い子はいないかぁ、見つけて食べるぞ」
それだけで、恐れおののいて、布団にもぐります。
ママも面白がって、何度も何度もします・
「ママの言うことを聞かない悪い子はいないかぁ」

 

暗がりが怖い

 また、暗い夜道を、ママより先にどんどん歩いて行ってしまっていた時のことです。
ママは、ママのそばを離れてどんどん歩いて行ってしまうしんちゃんを近くで歩かせるために、言ったのでした。
「あっ、あそこに、怖いお化けがいるよ」
「ママと一緒にいないと、お化けが襲ってくるよ」
暗がりには、何かがいるように見えたり、柳などの木々が風で揺らぐだけでも、不気味な感じです。
だから、「お化け」で理由づけされると、まさに、「お化け」がいるように見えてしまいます。
鬼太郎や妖怪ウヲッチなどのキャラクターのお化けなら、親しみがあるのかもしれませんが、暗闇=お化けであったり、夜=お化けであったりするのです。
「あっ、あそこ」
と、ママが暗闇で声を出すだけで、しんちゃんが、ママにしがみついてきます。

 

家の中でも怖い

 もちろん、家でも、夜になると、困ったことになります。
 明るい部屋から、暗い廊下に出るのも、一人ではできません。
もちろん、トイレも明かりがついていても、一人で行くことができません。
「そばにいてね。ママ」
「どこにも行かないでね」
「トイレの扉を開けていて、ぜったいに見えるところにいてね」
また、寝るときも、部屋の明かりを消して寝ることどころか、一人になってしまうと無理です。
「しんちゃんも大きくなったんだから、一人で寝るようになるといいんだけどね」
「だって、お化け来たら、怖いもん」
「鬼が来て、ボク、食べられたら嫌だもん」
ママの都合で、言ってきたことが、裏目に出ているようです。
もう、一人ぼっちでいることが不安で仕方ありません。
一人で留守番も、一人で買い物も怖くてできなくなってしまいました。

 

「鬼」「お化け」で言うこと聞くのか

大好きなママが言っていることだから
「お化け」や「鬼」は現実にいるんでしょうか。
「幽霊」はいるという人がいるかもしれませんね。
ママが言うと、子どもにとっては、100%疑いなく信じます。
テレビの世界を現実と区別がつかない年ごろでもあるのですから。
大好きなママが話す内容に嘘があるなんて思うわけがありません。
ママが
「お化けがいるよ」
「鬼がやってくるよ」
と言えば、そう信じ込んでしまうのです。
不安を駆り立てて、できることをできなくしていることになります。

 

「鬼」「お化け」で言うこと聞くのか

 「鬼」や「お化け」を登場させると、子どもは言うことを聞くのでしょうか。
 「夜道は危ないから、一緒に歩こう」
は、すぐに聞けるでしょう。
 しかし、早く寝るとか、言うことを聞くことは、どうでしょうか。
 かえって面倒くさいことにはなりませんか。
 子どもは、お化けに怯えて、興奮状態になり、添い寝していても、泣きじゃくったり、夜泣きしたりして、いつもより寝る時間が遅くなるでしょう。
 言うことを聞くかどうかについても、その場については言うことを聞くかもしれません。
 しかし、なぜそのことを聞くといいのかを、学習できていませんので、残念ながら、単発的にママのその時の言うことが聞けるだけでしょう。
 

ある意味「脅迫」

 「言うこと聞かないと、お化けが出るぞ」
 子どもは、ママがお化けを呼び出すスキルを持っているとは思いません。
 では、ここから、子どもが、身に付けることはどういうことでしょうか。
 人が言っていることを言うことを聞かないと、自分の身が危ないという危機管理を学びます。
それは、学ぶ危機管理としてはいいのでしょうが、いつもまわりの顔色をうかがいながら、慎重に過ごしていく子どもになっていくのでしょう。
それを、ママから強いられるのです。
幼い時期に徹底的にその気持ちを植え付けられます。
ある意味「脅迫」になっていませんか。
ママが意識していないだけに、ママがある悪気がないだけに、子育てを振り返ることはありません。

 

ココロ貯金でいうと

精神的な「脅迫」は、からだにも支障があります。
つまり、ココロ貯金のダダ洩れ状態を貯金箱の底に作り出しているのです。
早く空いている部分を補修しないといけません。
ためてもためても、もれていいます。
新しいことを始めるのに、一人でやることが不安で仕方ありません。
かといって、誰かに頼ってやっていくことも難しいようです。
救いは、ママのことが大好きなことです。
そこを、使いましょう。
少しでも、貯金箱の底の穴を防ぐにはどうするか。
我が子を、見えないもので、脅迫しないことです。
見えないものほど恐怖をわき起こすものはありませんし、見えないだけに、いろいろ発展していきます。
「〇〇しないと、お化けが来るよ」
と、駆け引きしないことです。
それでも、マイナスのものはマイナス状態です。

 

子どもへの注文の仕方

 それでは、お化けや鬼にたよらずに、子どもに何かをやってもらったり、ママの言うことを聞いてもらったりするにはどうしたらいいでしょうか。
 それは、期待しないI(アイ)メッセージです。
「ママは、今から寝てくれるとうれしいなぁ」
「ママは、一緒に歌いながら歩いてくれると楽しいんだけどなぁ」
「ママは、お部屋を片付けてくれると嬉しいな。ヨーイドンで、一緒に、競争して片付けようか」
 こうやって、ほかの何かのせいにしたり、ほかの何かの権威にたよらずに、自分自身の気持ちから、子どもを一人の個性として、たのんでみましょう。
 お子さんに親が頼むという行為は、子どもより低い立場になっている気がして、プライドが許さない方があるかもしれません。
しかし、それは違います。
 親であっても、目上の人であるだけに、子どもは、自分が大事にされていることを自覚するのです。
 また、自分がこれから生きていく上での大事なこと「まわりの人にたよる」ことを学んでいきます。
 親の姿をまじかで感じながら、自分のまわりとのかかわり方を知っていくんですね。
それにしても、お化けや鬼に頼ることの弊害は結構大きくなる前まで続きます。
気を付けましょう。

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不登校の子を持つ子…

学校に乗り込む

「うちのゆうが行けなくなったのは、学校のせいだ」
「だいたい、うちのゆうが休んでいても、何の心配もしていない」
「学校が嫌だとゆうは言っているから、学校にいけない原因があるんだ」
「きっと、学校でいじめられているのに違いない」
 1ヵ月も学校に行けていないゆうくんが、ママとして考えることをいろいろしてみましたが、何の効果もなくて、もうどうしていいかわからずにいます。
 ゆうくんママは、自分でやれるだけのことはしたと思っています。
 もう、ゆうくんママが思いつくことはなくなっていまいました。
 そこで、ママはゆう君に聞いたのです。
 「なんで、学校行かないの?」
 「・・・」
 「学校で嫌なことあるんでしょ」
 「・・・」
 「何が嫌なの?」
 「・・・」
 「勉強?」
 「・・・」
 「先生?」
 「・・・」
 「友達?」
 「・・・」
 「学校でいじめられているの?」
 「うるさい」
 そう言って、ゆう君は、泣き出してしまいました。
 <やっぱり、私の思った通りだったわ。>
<ゆうは、学校でいじめられていて、それが原因で学校に行けなくなったんだ>
<学校でのいじめが原因だから、いじめの話をしたときに、「うるさい」と言って急に泣き出したんだわ>

ゆうが不登校になった原因は

 「ゆうをいじめている子に謝ってもらうからね」
 「そして、いじめがあっても知らないふりをしている担任の先生にも文句を言ってくるからね」
 そう言って、ゆう君ママは学校に向かうのでした。
 ゆう君は、ママに何か言いたげに握りこぶしを固く作り、じっと目を開いたままうつむいています。
 「ピンポーン」
 「5年生のゆうの母親ですが、担任の先生に言いたいことがあるので会わせてください」
 その時間にいた事務官が玄関まで出てきました。
 「担任の先生に話があるっていったじゃない。担任の先生はどうしてここに来ないの」
 「今、授業をしていまして教室にいるんです」
 「うちのゆうのこと、少しも、心配してないんでしょ」
 「私が、わざわざ学校に来ているというのに、それだけゆうのこと軽く考えているんでしょ」
 「ゆうは、学校でいじめられているんですよ」
「いじめがあることも学校は隠すのですか」
 「まずは、教頭がお話をお聞きしますので、お入り願います」
 「もういい、そんなつもりなら、教育委員会に訴えるから」
 そう怒りを露わにして、ゆう君ママは家に戻りました。

 

相談できる人がまわりにいない

 ゆう君ママは、まわりに相談できる人が、いないのです。
パパは、
「ゆうのことは、おまえに任せているから」と言って、全部任せきり。
たまに、
「パパからも、ゆうに何とか言ってやってよ。私、ゆうが学校に行かないのを見ていると、一日中イライラして、泣きたくなるし、死にたくなる」
それを聞くと、パパも何とかしないと思います。そして、
「ゆう!おまえ、なぜ学校に行かんのか。ママも困っているぞ。ママはお前を見るたびに、死にたくなるほど苦しいと言ってるんだ」
「なぜ、お前が学校行かない理由で、パパが、ママに叱られんといかんのか」
「ゆう、全部お前のせいだ」
全然です。
実家の母に相談すると、
「あなたが、甘く育ててきたツケだ」
と、これまでの子育てを責められます。
同じマンションに住むママ友には、相談しにくい部分があります。
同じ学年の子を持つママ友が気をつかって、うちの家まで、何度も迎えに来てくれていました。
最初は、何度か一緒に登校したことがありました。
ところが、途中から、「行きたくない」が続き、ママ友の同級生に待ってもらっている間に、遅刻しそうになることが何度もあり、遠慮して、「もう迎えに来なくていいから。遅刻すると先生に叱られるでしょ」って、ママ友の善意を断ってしまったのです。
その後も、ママ友が心配して声をかけると、ゆう君の現在の様子に責任を感じて、「大丈夫」って、心にもないことを言ってしまう。
次第に、ママ友がチラッと見えたら、それを避けて遠回りをするようになってしまったのです。
結局、誰にも相談することができない自分となってしまっています。

 

いろいろな解決できる問題点

一つ一つのゆうママの言葉や態度に、問題を感じられることでしょう。
今回は、ゆう君のために、「学校とどのように付き合うか」について書きます。学校との付き合い方
肝心なことは、学校を敵にしないことです。
味方になるようにすることです。
その中で、学校にしてほしいことを要望として主張するのです。
これはクレーマーではありません。
学校と協力して、ゆう君が登校に向かうように、公的にアシストする義務があると考え、ママの負担を学校に「おすそ分け」すると思えばいいのです。
ママが自分だけで負担すると思わないことです。
ママとしては、ゆう君が他の子と同じように、学校に行ってほしいという願いはあるでしょう。
しかし、ママがあがけばあがくほど、深い闇にはまっていくのは、前述のストーリーのとおりです。
ゆうママが、学校に話に行くという「クレーム」の態度が、ゆう君の先にマイナスになります。
じゃあ、どのように学校と付き合っていくのがよいのでしょうか。
 その一般的な方法を、順に説明していきます。
 まず、自分の子どもの情報収集をします。不登校の場合には、情報収集が困難な場合が多いです。
 ママとの関係がよい場合には、ママから誘導質問をせずに、じっくり話すことを聞くことで、情報取集ができるでしょう。
 決して、ママの想像で誘導しないでくださいね。
 「学校で嫌なことがあるの」
とか
 「学校でいじめられているの」
とか聞けば、
自分で学校にいけない理由を説明できないゆう君はママの選択肢で近そうな理由で「うん」といったり、ママの理解してくれない不満で泣き出してしまうこともあるでしょう。
誘導しないことです。
ゆう君の気持ちを、ゆう君に応じて待ってきいてあげることです。
話せるときに話せるだけでいいのです。
催促しないことです。
ママがココロ貯金を貯めると、ゆう君のココロ貯金もたまって、話せるようになります。
 不登校のゆう君が、ママに気持ちが話せるような関係になっていないことなどで情報が集まらない時でも、学校で相談することができます。
 つまり、「学校に話に行く」のではなく、「学校に相談に行く」では、解決の方向も変わってくるのです。
 「話に行く」というスタンスでは、学校からは、ママクレーマーがやってきたということで、その場しのぎの対応になることが多いです。
「相談に行く」であれば、学校が気にかけながら、継続的に卒業まで責任をもって、お付き合いしていくことができます。
情報収集できていなくてもいいのです。
学校に相談するというスタンスであれば情報がなくても大丈夫なのです。

学校への相談の仕方

ゆう君の情報がなくてもいいのです。
まず、学校に電話します。
時間は、授業時間を気にせずに、自分の気分よく話が出きる時間がいいでしょう。
つまり、学校の先生の勤務時間帯の8時15分ごろから、16時40分ごろまでの時間であれば、ママの都合でいつでもいいのです。
次に、誰に相談するといいのか、ということです
小学校でも、中学校でも、相談できるのは、教頭先生でしょう。中学校では、学年主任の先生が教頭先生の前に面談のアポを取るとよいでしょう
「〇年〇組の松本裕の母ですが、教頭先生にうちの子どもの不登校について、ご相談があるのですが、代わっていただけますか」
いらっしゃらいときには、後程おかけすると話して、電話を切ります。
たいていの場合は、この電話で、次の電話までの間に、教頭先生は、学級担任などからゆう君の情報収集をしています。
もし、情報収集していなくても、「教頭先生に、お会いして相談がしたい」と言えば、
さらに学校での情報収集をしておいてくれます。
さらに、教頭先生から、どの担当者が一番的確にアドバイスできるのか調べておいてくれるはずです。
教頭先生に電話連絡が取れたら、
「学校に伺って、子どもについて相談したいのですが、お忙しいと思いますが、いつなら時間をとっていただけますか」
と相談の日程を決めてしまいましょう。
そして、面談日をむかえます。

 

面談日では

教頭先生だけでなく、学級担任も同席してくれることもあります。
ここでは、教頭先生の質問に従って話せましょう。
毎日のゆう君の様子や大変さを話すとよいでしょう。
ママの大変さや苦しさを話しましょう。
何か解決方法に向かうことを考えずに、思っていることは
「・・・と思いう」
とか
想像であれば、
「私が想像するのに、・・・」
と言いながら、話すと、
ママの考え方や子どもとの関係も察してもらえます。
普段から思っている気持ちを話せばいいのです。
学校への要望や不満についても、教頭先生の誘導に従って、話せばいいです。
誘導に従えば、言わされたわけですので。クレーマーとはなりません。
うちの子どもを一緒に考えてくださいという気持ちを根底に持っていれば、
「次にも相談に来ていいですか」
という言葉もいいやすでしょう。
きっと次回は、教頭先生だけでなく、スクールカウンセラーや公的な施設のカウンセラーを紹介してもらえるでしょう。

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不登校の子どもを育…

こうちゃん!朝だよ

「こうちゃん、起きてる?」

「・・・・」

「こうちゃん、朝だよ」

そういって、こうちゃんママは部屋に入り、ベッドまで近づきます。

「まだ、ふとんかぶってるの」

と言って、いつものように、ふとんを強引にはがそうとします。

 こうちゃんは、ふとんをはがされないように必死にふとんにしがみついてもぐっています。すごい力です。

こうちゃんは、からだが弱いというより、自分の好きな時に食事をとり、コーラやお菓子などの間食も多いため、大きなからだに成長しています。

ただ、運動をする機会がないので、筋肉質ではありません。それでもママの力と比べても引けは取りません。
ましてや、負けるわけはいかないのです。
学校に行かなくちゃいけないというより、ママの言うことを聞けないというより、目の前の自分の気持ちに反することに精一杯の抵抗でしょう。

 

ウザイ!あっち行け!

  ママは、あきらめます。

抵抗するかけ布団を離します。

そして、言葉で説得しようとします。

「いつになったら、学校に行くの」

「・・・」

「ゆうべ、明日は学校に行くって言ってたじゃない」

「うるさい」

「はやく着替えて学校に行く用意しなさい」

「ウザイ!」

「ママは知らないからね」

「出てけ!」

「自分で学校に電話しとくんだよ」

 

大好きだったこうちゃんをこんなにしたのは

こうして、ママはこうちゃんを気にかけながら、家事を続けます。

もちろん、こうちゃんが学校に自分で電話をかけるわけはありません。そんなことはわかっています。

 ママは、考えます。

(いつになったら、こうちゃんは学校に行くようになるのだろう)

(私の育て方が悪かったのだろうか)

(何が原因で、学校にいかないんだろう)

(学校でのトラブルがあってそれが原因に違いない。)

そう思いたい。だって、学校が休みの日は、ふつうに朝起きるし、一緒に買い物行くって誘うと、一緒に来て外出するのは嫌がっていないから。そして、小さいころあんなにやさしくてママ思いだったので、今、私が話しかけても、出てけとかうざいとかいうんだもの。

 学校で嫌なことがあるのに違いない。

 原因は、友達かなあ。学校でいじめられているんじゃあないのかなあ。

 そのあたりの真偽を学校の先生にきいてやろう。

決して、学校だけのが原因ではありません。

いろいろなことが重なってこうなっているのです。

一つ原因を探ってそれが解決の方向に向かっても、すぐには好転できるとは限りません。

休んでいるうちに行けない理由が増え複雑化しているのですから。

行けない理由を本人に聞いてみると、聞いた内容に少しは関わっているんで、「そう」と理由を答えてしまうことも多いです。

だから、肝心なのは、本人の心の状態とともに、それにかかわっているママの心の状態を穏やかにすることから始めましょう。

 

不登校傾向の子どもを何か働きかける前にママがすること

 

 はっきり言います。

 目の前にいる不登校傾向の子どもにかかわりすぎると子どもの変化が逆効果となります。

 気にはするけど、子どもの成長を信じてそれに任せることです。

 不登校傾向の子どもに、あれこれ言ったりやったり、強引に動かそうとすると、強硬に反発し、力を発揮した人に対して、心の傷を負うことが多いです。

 決して、その人が心配してくれているとは、すぐには思わないのです。

 子どもは、感覚的に、その人を嫌な人とか、自分の敵だとさえ思うのです。

 子育て心理学協会では、ママ自身のココロを変えることをお勧めしています。

 

働きかけることはいっぱいあるけど

 

 アプローチの仕方は一つではありません。

 いくつもありますし、子ども一人一人の個性や特性によっても、対応の仕方や反応も違ってきます。

 だからこそ、試行錯誤で、あれこれ試す方法も考えられるわけですが、子どもは実験道具でもありません。

 しかも、その実験の一つが子どもの心に致命的な打撃を与えてしまったとしたら、取返しようがないわけです。

 他人は、子どもであっても、考え方や行動を変えにくいものです。

 ただし、子どもは、小さいころからのママとの信頼関係により、大きく影響を受けてはいます。

 だからこそ、かわいい我が子に、とやかく言いたいし、こうなってほしいという願いに向かって、苦労も惜しまず、自分のできることを思いっきりぶつけてしまうのでしょう。

不登校傾向の子どもをもつママにありがちなのは、ママと子どもの関係が、いったん、こじれるとどこまでもこじれていくのです。

ママの子どもに対するイライラは、当初の我が子へのほかの子と同じように学校に行ってほしいという願いから、

「なぜ私の言うことが聞けないの、聞いてくれないの」

 というママ自身を責めることがもとになっています。

 

ママ自身の気持ちをコントロールすることから

 

 そんなとき、ママはどうすればいいのでしょうか。

子育て心理学では、ママ自身の気持ちをコントールする方法をお教えしています。

それは、ママ自身がもっているママのココロ貯金を貯めることです。

ママのココロ貯金がたまることで、我が子へに余裕をもって接することができます。

あたたかい言葉をかけることができます。

そして、ママのココロ貯金がたまり始めると、我が子のココロ貯金もたまっていくようになります。

その中で、お子さんの様子も変化して、登校意欲もうまれることもあります。

どちらにしても、ママができることは、自分自身のココロ貯金をためることです。

ココロ貯金をもらさないことです。

子どもの布団を強硬にひっぱがしたり、子どもが一番触れられたくない約束を持ち出してそれをたてに脅迫したり(子どもはそうとらえる)することは、

子どもの心の反発を生み出し、そのことで、ママのココロ貯金もお子さんのココロ貯金も一気にダダもれということになります。

 

北風と太陽

イソップ童話に「北風と太陽」というお話があります。

北風と太陽のどちらが強いか力比べに、目の前にいた旅人のコートを脱がせた方が勝ちというものでした。

北風は強い風を吹かせます。すると、旅人は冷たく強い風に、寒さに耐えようと、余計にコートを強く着込んでしまいます。次の太陽は、ポカポカ暖かく優しい日差しを旅人に照らします。

すると、旅人は、身も心も気持ちよく温かくなって、コートを脱いだのです。

ちょうど、子どもは、このお話の旅人で、ママは北風でなく太陽になってもらいたいのです。

北風ママが太陽ママになるには、ママ自身がココロ貯金をためることです。

自分からまわりの見え方をコントロールすることで、まわりへの働き方が変わてくるのです。

 行動を変えるには、心の持ち方を変えることなのです。

 

好転した笑顔ママの体験談

 あるママの経験談です。

子育て心理学のココロ貯金を知って、子どもより、まず自分のココロ貯金を貯めることに心がけました。

すると、みるみる子どもの行動が好転してきたのです。

私がココロ貯金を貯めていった結果、

今まで気になりすぎていた子どものことが強く気にならずに過ごせるようになりました。

「いつになったら、学校に行くの!」

「学校に行けるような気持になったら行ってね。門まででも一緒に行くからね」

と言えるようになりました。

朝なかなか起きなかった我が子が、自分で朝起きてきて(もちろん学校の始業時間は過ぎてはいますが)、「おはよう」というようになりました。

こんなときは、

「こうちゃん、おはよう。ゆっくり眠れた?今朝は何食べる?」

と聞ける余裕が出てきました。

強硬策で子どもにガミガミ対決していた自分が、おだやかに我が子に接するようになっている自分の変化にびっくりします。

子ども「ママ、最近優しくなったね。」と言います。

 

登校刺激を与えないとは?

登校刺激を与えないという親や学校の立場があります。

登校刺激を与えないとは、何もせずに、自分を何も変えずに、手出しをしないことではありません。

登校刺激を与えるとか与えないという以前に、

大事なのは、その子どもに接するまわりの大人が、子どもの個性や特性をふまえ、自らの成長を信じてあげることが必要です。

その中で、登校することがその子にとって必要であれば促す方法をスモールステップで接していくとよいでしょう。

決して我が子のことが気にならなかったわけではありません。

いつも気にはしていました。

その気のかけ方が変わったのです。

はたからは、子どもに関わりすぎないママになったように見えています。

ママのココロ貯金のため方とたまったうえでの子どもへの接し方のノウハウについては後の項でお伝えしていきます。

 

学校の先生にうまく相談する方法

学校の先生に相談する方法

学校の先生にうまく相談する方法にも、コツがあります。これは、自分の思っていることを話すというクレームに近くなると、学校の協力も得にくいものです。

お子さんもクレームを言うママを辟易として、ママから気持ちが離れていくことも多いようです。

逆効果ですね。

そのためにも、「学校に話す」ではなく「学校と相談し協力を乞う」という立場で進めるとよいでしょう。

いつ

だれに

どのように

何を

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勉強しなかった息子…

●息子が「大学に行きたい!」と言い出しました!

 

こんにちは、東ちひろです。

 

今日ご紹介するのは、お子さんが中学生のころに子育て心理学を受講してくださったママさんとの会話です。

 

今では、このお子さんは鍼灸の専門学校2年生です^^

 

私は、このお子さんは「やるときはやる子ですから!!」と強くママにお伝えしました。

 

なぜ、そんなことが言えたのかというと・・・

このお子さんは、学校への反発があるため、学校を行き渋ったり、反抗したりしている。

 

でも、お母さんの雰囲気からして、この子は「やる時はやる子」と見ました。

つまり、今は「やる時」ではないけれど、その能力は十分にお持ちの子とみたわけです。

■高校2年生男の子ママ

東「最近、お子さんの様子いかがですか?」

Aさん「先生!聞いてくださいよ。あの息子がなんと!「大学に行く!」っていうんです!。中学校だってまともに行けそうになかったのに!

東「え~@@、すばらしいじゃないですか!!!」

Aさん「もう私もびっくりです!最近は塾にも行くようになってホント驚きです」

東「ということは、学校も喜んで行っているんでしょうね~」

Aさん「はい、おかげさまで♡」

東「でしょうね。そうなると友達関係によくなって、子どもの全部がよくなるんですよね」

Aさん、「そうんです。今では私に代わって穴が開いた靴下を縫うようになったんです」

東「え~、それ変化ありすぎです」

Aさん「そうなんです~、でもね、一番変わったのは子どもではなくて私でした!

 

このお子さんは中学生の時にかなりのおやんちゃ状態でした。

それが!

Aさんが子育て心理学講座を受けたあと、どんどんお子さんがよくなったんです。

 

これはね、親が「大学は行かないといけません」と言ったから、息子さんが「大学に行きたい」と言ったわけではないんです。

 

 

Aさんは、反抗期の子どもにあわせたココロ貯金をセッセと貯めたんです

 

たとえ、子どもが高校生になってもココロ貯金を貯めていくと大きく変わってくるんです。

ココロが安定してくると、本来子どもがもっている能力を発揮するようになります。

こちらのママが取り入れたことの1つは・・・

子どもの話を「味方になって聴く」です。

 

とかく親は子どもの至らない点を修正させたいと思います。

 

「勉強しなさい」

「部活は休まない!」

「ゲームやりすぎない!」

 

と言いたくなります。

 

でもね、いくら親が怒鳴っても子どもの気持ちが不安定なままでは、ダメなんです。

そのうち、「オカンウザイ」になります。

 

ぬかるみの地面の上にいい家は建ちません

 

まずは、ココロの土台を固くする必要があるんですね。

 

そのココロの土台を強固にする1つの方法が子どもの話を味方になって聴くです。

 

高校生になっても「自分の話を聴いてほしい」と思う気持ちはまったく変わりがないんです。

 

特にエネルギーいっぱいの子どもは承認欲求が高く、その欲求が満たされないと荒れてくるのです。

 

「なんで攻撃」を撲滅しました

 

じつは、Aさんは、講座を受ける前はつい子どもを責めて

 

「なんで、勉強しないの!」

「なんで、いい加減なの!」

と「なんで攻撃」が多かったんです。

 

するとますます子どもが荒れてきたとのこと。

このままでは、「子どもをダメにしてしまう・・・」と思ったAさんは、子育て心理学講座に参加してこんなことをやりました。

 

子どもの味方になって、言い分を否定しないで聴くようにしたら・・

 

子どものココロがぐっと安定してきたんですね。

つい大人は自分の意見を言いたくなって、ガミガミ口調になりがちです。

でも、Aさんは、ただひたすら「ふんふん」「へー」「そうなんやね」と聴いたんです。

 

すると!

 

・親と会話ができるようになる

・「大学に行きたい」と言う

・塾に行き出す

・学校でも機嫌よくもめずに過ごす

・破れた靴下のほころびを縫う 

 

子どもの全部がよくなるんです。

 

こうなると母は、「子どもがかわいい」と感じます。

荒れた子が自分の靴下のほころびを縫うなんて、情緒が安定してきている証拠です^^

 
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子どもは何歳からで…

中学生も高校生も大学生も遅すぎることはない!

 

こんにちは、東ちひろです。


私の子育て電話相談は小6までのお子さんが対象です。

 

ですが・・・ここのところ「ある現象」が起きているのです。

 

それは・・・

「中学生ですが受けつけてもらえませんか?」

「高校生はダメでしょうか?」

「高校を卒業したあとバイト生活です」

「大学を行き渋っています」

 

 

子どもが小さい頃の子育ては「肉体労働」です。動いてナンボの世界です。

 

それが、小学校高学年以降は子育てが「肉体労働」から「精神労働」に変わります。

 


つまり、大きくなっても子どもへの心配が絶えない・・・わけです。

 

子どもが小さい時は家の中でママを困らせるわけですが、大きくなると子どもの生活範囲が拡大し、よその人とのからみやトラブルも出てきます。

 

また中学校までは義務教育ですが、高校生以上は最低の出席日数がありまして、それに満たない場合は退学になります。

つまり、子どもの学歴へのダメージが大きいです。

 

さらに、公共の子育て支援も幼い子どもが中心で、中学生以上の子育て相談を受け付けているところが少ないです。

 

でも、本当に困っているのは中学生・高校生・大学生の保護者です。

人に頼るところも少ない分、悩みは深くなります。

 

では、子どもは大きくなったらもう変わらないのでしょうか?

中学生以上はもう遅いのでしょうか?

 

もちろん鉄は熱いうちに打った方がいいですよ。


でも、すでに子どもが大きくなっている方に「もう遅い」は酷すぎます。

 

私は、子どもは何歳になってもいくらでも変わると信じています。 


だって・・・大人も関わる人によって変わりますよね。

 

 では、中学生・高校生・大学生はどう関わるといいのでしょうか?

 

小さい子どものように頭ごなしに怒鳴ると関係が悪化します。

 

たとえ、子どもが悪いとしても高圧的なチカラ技の時代は終わりました。

 

では、あなたは子どもがこんな時どうしますか?

 

『子どもが親との約束を守らない』

 

たとえ子どもが約束を守らなかったとしても、鬼の首を取ったがごとくやり込めない方が得策です。

 

この時期からは「大人がエライ」「子どもが下」という考えが通用しなくなるのです。

 

そのため、子どもに話をするときは小さい子どもではなく「ひとりの人間」として関わります。

 

とはいえ、何歳になっても「やること」は「お子ちゃま」で、しかも約束を守らないのですから困りますよね。

 

この時期からは、いい加減でだらしがないことも多いです。

 

じつは、思春期以降は、今までの子育ての結果が出るときです。

 

今まで、子どもにためたココロ貯金の残高が少ないと、子どもは荒れてきます。
 

そこを逆手に取るならば、今からでも子どもの自信とやる気のおおもとであるココロ貯金を貯めていく方がいいです。

  

この時期の子どもは下手に褒めると嫌がります。

 

それよりも「承認」が一番無難で効果的です。
 

たとえば、「目に見えたことを言葉にして伝える」です。

 

「今日は、ずいぶん寒かったね。体が冷えたね~」と言うだけ。

 

評価も何もありません。

 

これだけでも子どもの関心を寄せていると伝わり、ココロ貯金がたまります。

 

あとは、親の根気です(笑)あきらめずにセッセ、セッセと承認します。

 

子どもは何歳になっても自分に感心を寄せて欲しいと思っています。

 

ほったらかしが一番嫌です。

 

まあ、子どもを押さえつける子育ては、本当は子どもが何歳でもダメなんです。

 

ただ、子どもが小さい頃は親の権力で押さえつける子育てが通用することがあります。

 

それが、中学生以上の子どもは

「『押さえつける子育て』って一体どういうこと?」
「それっておかしいでしょ!!」
「意味がわかりません」

と自分の意思がはっきりしてくるので、親への反抗として猛反撃をします。

 

つまり、この頃の子どもは

「お母さん、僕への子育て法はあっているの?」
「今までの僕の育て方は間違っていませんか?」
「早く気がつかないと、僕はダメな大人になってしまいますよ」

とメッセージを送っています。

 

私は、長年中学校・教育委員会でカウンセラーをしていました。

 

県の電話相談では、高校生以上の方の相談も承っていました。
 

だから、中学生以上のお子さんの対応方法も伝授できます。

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なぜ子どもは甘える…

◆しつけよりも甘える経験が大事です

 

こんにちは、東ちひろです。

 

男の子も女の子も、

いくつになってもママに甘えて大丈夫です。

 

甘えることで、自分はママに大切にされている

 

大切にされるべき人間なんだと心の底から感じることができます。

 

 

そして、人間は、信用できるものだ

 

世の中はは、信用できるものだ安心できるものだと

 

理屈抜きに自然に感じることができるようになります。

 

 

コレ!とっても大事なんです。

 

 

人間は信用できるという「前提」でつきあっていくと

案外うまくいきますし

 

 

恋愛でも、どうせ私はいつか見捨てられる

こんな幸せは、長く続かないという前提でつきあうと

その通りの結果になります。

 

 

そんな心の基盤をつくる作業が実はママの接し方です。

 

「しつけ」だけに全力を傾けなくても大丈夫。

 

このココロの基盤ができていると、根拠のない自信ができます。

 

これ、一生モノですよ!

 

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