●当たり前に焦点を当てる
当たり前に焦点を当てる
子どもは、いきなりびっくりするくらいの成果をあげることはありません。ほとんどは、当たり前のように毎日同じ事を繰り返しているのではないでしょうか。
さて、これは私が幼稚園の先生をしていた時の話です。新米先生だった私は、子ども達が自分からすすんで、どんどん片づけをすることが特別難しいこととは感じませんでした。前年度の先生がしっかりと片づけができる園児に育て上げてくれていたので、あまり苦労をしないで済んでいたのです。
それが、どんなにしっかりと片づけができる園児でも、私が承認する言葉をかけないと、ひとりふたりと今まで進んで片づけをしていた園児まで、時間になっても片づけをしなくなったのです。私は、どんどんいらだちが出てきました。
そこから私は、おもちゃを棚に片づけている園児をみつける度に「ありがとう!きれいに片づいたね」
「わ〜、早いね。さすがだね」
とひとりひとりに「表情」と「言葉」で認め励ます承認役に変わることにしました。
コツは、できない園児をみつけて叱るのではなく、出来ている園児をみつけて承認するのです。
そうすると今まで他のことをしていて、片づけが遅い園児も
「先生、これ片づけてくるわ」と声をかけてくれるようになりました。片づけが遅い園児までその承認言葉に影響されて、自分からどんどん行動するようになったのです。
人は当たり前の行動を承認されないままでいると、やがてその行動さえもやめてしまいます。
主婦が食事を作って当たり前と言われても、誰からも認めてもらえないとしたら、どんどんやる気はなくなっていくことでしょう。
【今、出来ている事】に焦点を当てて、それを言葉で伝えます。
「○○ができたね」
たとえば
「きれいに手洗いができたね。風邪引きにくいんだよ」
「お手伝いをしてくれたね。おかげで助かったわ」
「いっぱい絵本を読んだね。頭がいい子になるわ」
人は、承認されると、その行動をさらに続けようとするのです。




