●「あなたはどうしたいの?」
「あなたはどうしたいの?」 閉じた質問・開いた質問
この質問は「開いた質問」(オープンクエスチョン)と言われる質問で、私が幼稚園の先生をしていた時に最もよく使った質問のひとつです。
この幼稚園は自由保育が中心で「自ら考え行動する子」「人と関わる力がある子」を育てることをモットーにしていました。そのため、先生が安易に「~しなさい」と言う言葉を発することは御法度でした。
「~しなさい」という指示に従うことはある意味大切ですが、こればかりが出来ていくと指示には従えるけれど、自分の意見を持たない子どもになっていくのです。いわゆる「指示待ち人間」を作ってしまいがちで、指示がないときには何もしないタイプになります。
「先生!~してもいいですか」
「先生!○○がなくなりました」
「先生!△△君が嫌なことを言いました」
子どもは先生にたくさん報告をしてくれます。そして、その後何をしたらいいのか指示を待っていたり、手助けをして欲しかったりするのです。そんな時は、先生が全て答えるのではなく、「あなたはどうしたいのか」を質問していくのです。
そうすると子どもなりに一生懸命に考えて最善と思われることを話してくれます。ベストアンサーでなくても構いません。先生の意見ではなく、子どもが一生懸命に答えを考えるという事自体が意味があるのです。
その後、先生は出来る限りその意見を尊重して応援していくことで、子どもは自分の意見を出してもいいのだ、自分で考えて実行することのすばらしさを知っていくようになります。
例えば
子ども:「先生、△△君が嫌なことを言いました!!」
先 生:「そ~う、嫌なことを言ったんだね。それでどうしたい?」
子ども:「う~ん、『友達が嫌がることを言ったらダメなんだよ』と言ってくる。」
先生:「なるほどね、じゃあ、また様子を教えてね」
と先生はあなたを応援しているというメッセージだけ伝えて、後は子どもの考えを尊重します。
ちなみに「閉じた質問」(クローズドクエスチョン)とは、簡単にYES、NOで返事ができる質問です。「明日の用意は出来た?」「手を洗った?」「歯磨きをした?」という質問のことです。すぐに結果を聴きたい時は好ましいのですが、長い目でみて、自分の考えをもつ子どもに育てるためには「開いた質問」を繰り返すことで、自分の考えをもったたくましいタイプの子どもに育くことが大切です。
今の新入社員は、「言われた事しかしない」「自分の意見を持っていない」と言われています。上司の指示で動けるだけの人材がたくさんいるよりは、自分で考え行動出来る人材が必要とされています。




